被害者の方の想いを十分に代弁できるのは自分しかいない。
プライドを持ち、被害者の方の気持ちに寄り添い、しっかり向き合って一緒に乗り越えたいと思っています。
弁護士 桑原 淳(65期)/ 福岡県古賀市出身
一橋大学を卒業後、民間企業の法務部勤務を経て弁護士へ。
たくみ法律事務所に入所後は主に交通事故の被害者救済に注力し、解決した事例は交通事故の判例雑誌である「自保ジャーナル」に多数掲載される。
2018年1月からは北九州オフィスの所長を務める。
事務所経営に携わることができる環境
-どのような業務を中心に行っているか教えてください
弁護士として6年目に入った2018年1月から、当事務所の初の支店である「北九州オフィス」の所長を務めています。
以前は、北九州市の方から当事務所の弁護士と相談したいというご希望をいただいても、福岡市の事務所までお越しいただくのが難しい場合がありましたが、支店の開設によってそのような問題は解決しました。
北九州オフィスは福岡オフィスと比べるとまだ小さな事務所ですが、交通事故事件を中心にご依頼をいただけるようになり、軌道に乗り始めています。
たくみ法律事務所は20代から30代の若い弁護士が多いですし、今後も事務所を拡大していくことが予想されるため、「弁護士として数年間経験を積み、将来的には所長として事務所経営に携わりたい」という方にとってもよい環境だと思います。
交通事故を専門とすることのやりがいと苦労
-たくみ法律事務所の特色を教えてください
たくみ法律事務所は、交通事故の被害者救済に積極的に取り組んでおり、今では相談実績、解決実績ともに九州最大級の事務所となりました。
交通事故事件の解決にあたっては、法的知識のみならず、医学や後遺障害認定制度などへの深い知識、相手方との交渉能力など、さまざまな専門技術が必要です。
たくみ法律事務所に所属している弁護士は多くの事件に全力で取り組む中で、これらに精通した専門集団であると自負しています。
-交通事故事件でのやりがいとは何ですか?
交通事故の被害者になって怪我をすると分かるのですが、本当に辛いんです。
後遺障害で十分に働けなくなってしまう方もいらっしゃいますし、重度の後遺障害であれば生涯に渡る介護が必要になる方もいらっしゃいます。
身体の痛みも心の痛みも尋常のものではありません。
それでも、適切な補償があれば少しは慰めになるかもしれません。
しかし、現実は十分な損害賠償がなされていないのです。
ですから、我々弁護士が被害者のお手伝いをする必要があるのです。
我々は依頼者の方の痛みを賠償金というお金に変えることしかできないからこそ、その賠償額に妥協することはありません。
依頼者の方のためになるならば、示談だけでなく裁判も辞さないという覚悟が常に必要ですが、全力を尽くして賠償金を獲得し、依頼者の方に「ありがとう」と感謝されたとき、それを恥じることなく素直に受け取ることができます。
そういう風に、被害者の方のために全力で戦えるというのがやりがいなのかなと思いますね。
-その中で辛いこと、苦労することを教えてください
たくみ法律事務所は九州各地から死亡事故や重傷事故の相談が多く集まってきます。
そういう依頼者の方の苦しみや絶望を間近で見続けることが、とても辛いなと思ってしまうことがあります。
また、交通事故は普通に日常生活を送っていた人が一瞬のうちに不幸に巻き込まれてしまうものですから、被害者の方のやり場のない怒りが我々に向かってくることもあるんです。
「自分は被害者なのに、なぜこんなに苦しめられなければならないのか」というお気持ちは本当によく分かります。
分かるからこそ、その怒りを受け止めるのが辛いと感じることもあります。
ですが、被害者のための仕事は誰かがやらなければなりません。
そして、それができるのは制度上、弁護士だけです。
私は、被害者の方の想いを十分に代弁できるのは自分しかいないというプライドを持ち、被害者の方の気持ちに寄り添い、しっかり向き合って一緒に乗り越えたいと思っています。
依頼者の人生に大きく影響を与える仕事への誇り
-交通事故事件に興味がある修習生の方にメッセージをお願いします
交通事故被害に遭われた依頼者の方は法律の専門家ではないため、被害者の方に不十分な内容の和解で済ますこともできてしまうため、手を抜こうと考えればいくらでも手を抜くことは可能です。
交通事故は人の生き死に、人生に大きく影響を与える重大事です。
やりがいも大きければ苦労も大きい。それに真摯に向き合うことができない人は、正直に言って向いていないと思います。
ですが、被害者の方のために全力を尽くすことで自然と弁護士としての力量を身につけることができます。
また、交通事故を専門とすることで、自分にしかできない仕事をしているとの実感を持つことができ、自分の仕事にも誇りを持つことができます。
弁護士として依頼者の方の力になりたい、弁護士としての力量を身につけたい、自分にしかできない仕事をしたいという方は、交通事故という分野にぜひ恐れず、飛び込んでほしいと思います。